はじめに
生徒さんから初回レッスン、あるいは、体験レッスンの際によく聞かれる質問「練習は1日どれくらいすればいいですか?」について記事にしようと思います。
音大進学や、コンクール受験の子供達には「1日8時間!!」とよく言いますが、一方で「練習時間=上達」ではないです。レッスンを始めたばかりの皆さんはヴァイオリンを演奏するだけの筋力や姿勢をまだ知らないので、その状態で長時間練習することはケガにつながります。気をつけましょう。
初心者のうちは1日10分〜15分でOK!
え!?そんなに短時間でもいいの??短時間でもいい理由
前述の通り、ヴァイオリンを弾くために必要な筋力と姿勢が身につかないうちの長時間の練習をすると、首が痛い、腕が痛い・・・など怪我をしてしまう場合があります。短時間の練習の積み重ねで、必要な筋力が備わってきますので、初心者のうちは無理をしないをモットーに練習するのがいいでしょう。
毎日楽器に触れる習慣を!
特に小さなお子さんは、毎日の練習を習慣づけられたお子さんと、毎日練習できないお子さんでは当たり前ですが、進み具合が全然違います。3日1度の30分の練習より、毎日10分を続けることが大切です。
慣れてきたら20〜30分に伸ばそう!
教本が進んできたら、1曲が長くなってくる
教本が進むにつれて、使える音数が増えてくきて、1曲が1ページのものから2ページのもの、3ページのもの・・・と長くなってきます。そうすると当然練習時間も伸ばさざるを得ない状況になるでしょう。そして、副教材も増えてくるはずです。
集中力が切れる前にやめる!
集中力が切れてくると、気をつけなければいけないことを見失いがち!!初心者のうちは細々として気をつけるポイントを身につけていくことがとても大切ですので、集中力が切れそう!!と思ったら、練習を中止しましょう。
本格的に上達を目指す場合
コンクールや音大を目指す人の練習時間の目安
「小学生の場合は学年プラス1時間」という言葉を聞いたことがあります。私もその考えです。とにかくヴァイオリンのこと、音楽のことだけを考えてしまう人は自然とそうなると思います。ただ、このレベルになるとヴァイオリンを弾くだけが練習ではありません。
時間よりも「質」の大切さ
わかりやすい例で言うと、とても速いスピードの曲を練習する時、もつれあう速度で10回練習するより、ゆっくりしっかり弾ける、音程の取れるテンポで1回弾く方が練習になります。練習時間◯時間、よりも「ここをこんな風に弾けるようにしよう」と取り組むことが大切です。
練習時間を増やすコツ
話は初心者さんに戻りますが、練習時間を増やしたいけど、集中力が続かない、体力が持たない方におすすめの方法をご紹介します。
わけて練習する
朝15分、夕方15分・・・と言う感じに分けて練習します。15分の練習プログラムを2回やるでもいいですし、課題が増えてきたら、朝は音階とエチュード、夕方に曲などでもいいと思います。
タイマーを使う
部分練習の時などはタイマーを使い、この箇所を5分練習しようと言うふうに練習に取り組む集中して部分練習ができます。初心者さんには音階練習の際にタイマー練習をお勧めしています。
練習記録をつける
今日の練習についての記録をつけることもとても効率が上がりますよ!
1冊自分の好きな柄のノートを作って練習記録をつけると可愛いノートにも気分も上がるし、モチベアップに繋がるかも!

まとめ
「継続は力なり」毎日コツコツ続ける習慣が上達の近道です。まずは、練習を食事やお風呂と同じような生活の一部になるようにしてみてください。
ヴァイオリンレッスンしています!

