長くこの世界にいると「この人の音楽、なんだかすごく好き」と思う演奏家に出会うことがあります。
私がプロデュースするコンサートでお呼びするゲストの方々は、演奏の素晴らしさはもちろんですが人間的に“馬が合う”方ばかり。
最近は、「あぁ、私は“その人の性格が音にでる”ところに惹かれているんだ」と感じるようになりました。
音にはその人の性格が宿る
演奏は“音”ですが、
音は結局その人の内面から出てくるもの。
真面目な人は真面目な音に、
柔らかい人は柔らかい音に、
揺れ動きやすい人は揺れた音に。
どれが良い・悪いという話ではなく、
音はその人の生き方や価値観、思考のスピード、呼吸のくせ、心のクセすら映してしまう
そんな気がしています。
コンクールの控室でわかる“芯の強さ”
コンクールの控室でも、
その人の“芯”はよく見えます。
強気にウォーミングアップをしている子って、ステージでも強気で凛とした演奏をしていることが多い。
ただ、もちろん演奏の好みは人それぞれで、その強気が「良い」tされるかどうかは別問題です。
コンクールは賛否がつきものですしね。
でも
芯のある子は音にも芯がある。
これは共通しています。
そして、音楽を職業にしようがしまいが、芯のある人は人生も安定している印象です。
“意見の言えない子の音”が弱く聞こえる理由
意見をはっきり言えない子は、
演奏にもどこか説得力の弱さが現れます。
決して悪いという意味ではありません。
その子の歩んできた環境や性格の優しさも含めて自然と音に出てしまうだけです。
でも、クラシック音楽は“再現芸術”
作曲家の意図を読み取り、
「私はこう感じ取った。だからこう表現する」という肯定と覚悟が必要な世界。
だからこそ、自分の意見を持てる人は、音の説得力も強くなるのだと思います。
最後に:音は嘘をつかない
技術は誤魔化せても、音はその人の“本音”が出ます。
・どんな人生を歩いてきたか
・どんな価値観を持っているか
・ないんを大切にしているか
それが全て、音の中に息づいている。
だから私は
“その人の音色・音楽が好きと思う演奏家”=“人としても好きな演奏家”
なのだと思います。
音って、本当に不思議で正直です。


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